百貨店6月売上、2ヶ月連続全社増収

2015/07/03 05:21 更新


 大手百貨店の6月売上高(速報値、既存店ベース)は、前月に続き全社でプラスになった。日曜日が1日少なかったが、前年は駆け込み需要の反動減が残っていた時計、宝飾品などの高額品が、インバウンド(訪日外国人)と株価上昇に伴う需要で伸びた。

≪前年同月比伸び率%≫
三越伊勢丹 10.1%
高島屋 1.6%
大丸松坂屋百貨店 2.6%
そごう・西武 0.1%
阪急阪神百貨店 0.2%

 三越伊勢丹は2ケタ増を続けた。三越銀座店32・8%増、伊勢丹新宿本店が13・8%増と引っ張った。新宿は改装などで大きく伸ばしていた13年比でも6・9%増。高額品とともに婦人雑貨が伸びた。衣料品は前半は鈍かったものの後半に盛り返している。

 高島屋は、セール時期の違いで紳士服、婦人服などがマイナスとなったが、特選、宝飾品などが支えた。店舗別ではインバウンドの多い大阪店、新宿店の伸びが際立っている。

 大丸松坂屋百貨店もセール時期の違いの影響はあったが、高額品、化粧品などのインバウンド需要に支えられた。大丸心斎橋店は20・2%増となった。

 そごう・西武は、西武池袋本店が1・9%増、そごう横浜店も1・9%増だった。高額品とともに、下旬に投入した夏物衣料品が支持された。食品もプラスになっている。

 阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が16・2%増、阪急メンズ大阪が2・4%増と引き続き伸びた。



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