10月18~27日に開かれたデザイナートトーキョー2024は、都内96会場に117の出展者が参加した。「リフレーミング」をテーマに、これまでの枠組みにとらわれない新しい視点でのデザインやアートが注目された。中でも再生や伝統技術など、サステイナビリティーに視線が向けられた。
(武田学)
端材や廃材を活用
イタリアの家具ブランド「パオラレンティ」は、佐藤オオキの「ネンド」と協業、自社開発したポリプロピレンメッシュファブリック「マリス」の端材を、熱圧着して大きなファブリックに再生した。桜の花が散る「花嵐」をイメージし、色彩豊かで軽やかなデザインのファニチャーに仕上げた。
デザインユニットのトッサネは、山林が荒廃する中、「命を全うした樹木の最後の居場所を」との思いから、伊那谷の樹齢200年のエノキの残材を使用し、自然が作り出した木の形を残しながら木工の技術を融合したダイニングテーブルを展示した。