ジピア、サイトの人気商品で常設店

2015/09/09 06:20 更新


 ジピア(東京、李恵禎社長)は4日、同社が運営するファッションEC「ディーホリック」の直営店を東京・新宿のルミネエスト地下1階に出した。常設店の出店は今回が初。サイト上の人気商品を中心に品揃えし、ECで服を買わない層やディーホリックを知らない層にもアピールする。実店舗は今後も増やしていく考えだ。

 同社は6月13日から8月末まで、渋谷109に水着を軸にした期間限定店を出店していた。常設のルミネエスト店では、通常のウエアや雑貨を揃える。ネット上では常時4000点前後を展開しているといい、その中の人気品番で店頭商品の7割を構成、他はルミネエスト限定品などを投入する。「毎日新商品をアップしている点がサイトの強みなので、実店舗でも毎日新商品を投入したい」という。

 同社のサイトは在庫を持たず、注文を受けてから発注する仕組み。そのため、通常は注文してから手に届くまでに1週間前後かかる。実店舗では、実際に商品を手にとって見ることができる点とともに、すぐに商品を手に入れられるという点をアピールしていく。

 売り場は、白い空間に黒いスチールラックが並ぶクリーンな作り。入り口すぐに大きなビジョンを設置し、サイトの強みであるスタイリングビジュアルを発信する。商品は、切りっ放しのデニムドレス(3000円)など、1万円以下の買いやすいアイテムが中心だ。サイト利用者の半数が25~34歳層であることから、通勤にも対応できるシャツとニットのドッキングトップなどのきれいめアイテムも充実している。

 同社は07年に設立し、08年4月にサイトを立ち上げた。それ以来、「売り上げは毎年10%ずつ伸びている」という。15年は、109の期間限定店出店効果などもあり、「現在、前年比20%増のペースで推移している。ルミネエストへの出店により更に伸ばし、同30%増の着地をめざす」。

店頭ビジョンで強みのスタイリングを発信
店頭ビジョンで強みのスタイリングを発信


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