婦人服・水着メーカーのドリームが16年春夏から立ち上げたブランド「ソルト」が、パリの二つの合同展に初出展した。パリ・シュール・モードには素材から全て日本製の「ソルト+ジャパン」、トラノイ・ファムには高級ニットコレクション「ソルトブルー」を出した。
ソルト+ジャパンは、微妙なトーンのグレー、優しいホワイト、柔らかなブラックのベーシックカラーでまとめた秋冬30型を提案。シンプルでさりげない美しさを追求したアーバンライフスタイルだ。「糸からこだわった」とデザイナーの三木貴美子さん。カシミヤのリバーシブル大判マフラー、アルパカ・ウールの無縫製ニットセーター(FOB140ユーロ)とパンツなどニットラインが好評で、初日から10件以上の商談があった。
3会場あるトラノイでは、開催直前に出展場所が変更される不都合が生じたが、シンプルながらひねりの利いたニットセーターを前面に打ち出したブースを開設。欧州のバイヤーたちが、ヤクやフェレット、カシミヤ、アルパカなど上質素材の風合いを試していた。(パリ=松井孝予通信員)