越境EC担当者の実態 8割が運用しながら知識習得

2022/09/07 06:26 更新


 東南アジア・台湾で最大規模のECプラットフォーム「ショッピー」の日本法人、ショッピージャパン(東京)が実施した越境EC担当者111人に対する調査によると、担当者の8割が越境EC開始にあたり不安を抱き、払拭(ふっしょく)のため「現地の商習慣の理解」「物流・配送業務の勉強」「販売先の語学・税金の勉強」などの知識獲得に努めている。

 越境EC実施のきっかけは「国内市場に限界を感じた」55.9%、「新しい市場開拓」54.8%、「海外では日本製品の需要が高い」54.1%が上位だった。また「越境EC開始の際のハードルや課題に不安はあったか」という設問では82%が不安を抱いていた。担当者の96.4%が国内EC事業業務の経験があったが、海外への販売には様々な不安を感じている。しかし、現在も不安を抱いているのは20.9%まで減っている。

 担当者になる上で、64.9%が「現地商習慣の理解」、49.5%が「物流・配送業務の勉強」、48.4%が「販売先の語学・税金の勉強」をしている。「越境ECを始めるための期間」は「1カ月~2カ月未満」が33.3%と最も多く、「2カ月未満」との合計が55%に達した。過半の担当者が、運用しながら業務に必要な知識を学んでいる状況がうかがえる。また「東南アジア・台湾を中心とした維持不要・充実サポートのECプラットフォームを利用したいか」との設問には57.7%が「非常にそう思う」、40.5%が「ややそう思う」と回答した。

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