主要ECモールの22年2、3月期決算、及び22年12月期第1四半期決算は、ゾゾ、楽天グループの大手2社が流通総額で前年同期比2ケタ増を維持し好調な一方で、他のモールは伸び悩んだところが目立った。前期から今期にかけて、各社ともに物流代行などソリューション事業の強化やM&A(企業の合併・買収)による売上高拡大など、既存のモール事業の流通総額だけに頼らない施策を打ち、市場の競合激化に備える姿勢が鮮明になっている。
新規客を定着化
直近の決算数値を見ると大手モールは、コロナ下で流入した新規客を大規模なキャンペーンやグループ内での相互送客を通じて定着化させることに成功、流通総額を伸ばした。