エドウインはジーンズの米国向け輸出を再開する。伊藤忠商事の米国法人の協力を得て、15~16年秋冬物から本格化する。
エドウインは以前にも米国にジーンズを輸出していたが、ここ2年ほどは中断していた。米国に現地法人を持たないため、伊藤忠の現地法人を窓口にして、日本からの輸出、あるいは三国間貿易を行う。すでに2月に伊藤忠の現地法人と共同で現地での展示会にも出展した。近く、エドウインとしても駐在員1人を現地に置く予定だ。
米国で販売するのは、日本で販売している商品に近いもの、あるいは日本のディレクションを生かした商品で、日本製と海外生産のものを米国に持ち込む。海外生産でもエドウインがこれまで生産を委託していた工場を使う。現地での小売り価格はジーンズで150~200㌦程度を想定しており、販路は百貨店をねらう。当面は百貨店内に期間限定店を開設していきたいとしている。
一方で、百貨店向けよりも上の価格帯の日本製商品で、米国のセレクトショップを開拓することも構想している。セレクトショップ向けは「エドウイン」ブランドで、百貨店向けにはエドウインブランドのサブブランド的な新ブランドを使用する。
エドウインは欧州と中国でも海外事業を行っているが、欧州については「現状維持」(大塚丈二社長)、中国は「根本から見直し、採算に乗る形で組み立て直す。今年中に再スタートの布石を打つ」(同)としている。