モチーフが密着しないフローピアスがヒット
アクセサリー・ジュエリー専門店「エテ」「ジュエッテ」、アクセサリー専門EC「アンドクラウド」を運営するミルク（大阪市）の23年2月期売上高は前期比20.3%増の148億円となった。同社は89年の設立以来、10カ月変則決算の06年度を除き、連続増収を達成している。
ブランド別の売上高は、エテが17.2%増の109億円となり、初の100億円超えとなった。カジュアルアクセサリーのジュエッテも21.8%増の36億円と大きく伸ばした。
SNSやオウンドメディアを充実させ、デジタルメディアを活用したブランド認知とイメージを高めるブランディング施策を続けている。民間のジュエリーブランド知名度調査では、ラグジュアリーブランドと並び上位に入るなど知名度が高くなっている。こうしたブランディング効果もあり、既存店の客数を大きく増やした。
コロナ下の行動制限が緩和された影響もあり、この数年伸びていたEC売上高は横ばいになったが、実店舗での客数はエテ、ジュエッテともに20%以上増え、増収に貢献した。繁忙期には早期から対策をとるなど、店頭の業務負担を軽減し、接客に注力できる体制にしたことも客数増の要因となっている。
商品では、エテのフローピアス、ピークカフなど、他社に見られない形状の耳周りアイテムがヒットした。またオリジナルカラーで霧のような白さを帯びた「ミストピンクゴールド」がヒットしたほか、21年発売の「ロウブラウンゴールド」も好調が続いている。
