災害時など向け「レスキューランジェリー」に男性用

2018/02/14 04:29 更新


 災害時やアウトドア、旅行などの用途に女性用の下着(カップ付きトップ、ショーツ、布ナプキン)と洗剤、洗濯バッグをセットにした「レスキューランジェリー」を開発・販売しているファンクション(東京、本間麻衣代表)は、男性用のセット「レスキューガイズ」の開発をスタートした。「東日本大震災を契機に、備えることの大切さを実感した」と話す本間代表。男性用の開発にあたり、26日まで朝日新聞社とANAが共同で実施するクラウドファンディングに取り組んでいる。

 災害時でも下着は個人の備えである「自助」の範疇(はんちゅう)とされ、自分で調達しなくてはならない。さらに、避難が長期化すると洗濯の問題も発生する。レスキューランジェリーはその課題解決のために開発した。

 バッグは防水加工してあり、洗濯する時は洗濯物、水、洗剤を入れてバッグを閉じてもみ洗いする。脱水はバッグに内蔵しているメッシュネットを利用。バッグの内側には洗濯物を通すひもも付いており、バッグを目隠しカバーとして使いながら干すことができる。

メンズ「レスキューガイズ」もスタート

 これまで茨城県常総市の水害、熊本地震、九州北部豪雨、米テキサス州の水害などへ、レスキューランジェリーを支援してきた。災害時だけでなく、アウトドアや旅行などでも使え、家電量販店の旅行用品売り場などでも販売している。自治体や企業の備蓄品としても提案している。

 現在開発中の男性用は、アンダーボトムとTシャツ、洗剤、バッグをセットにした。レディスは1万500円、メンズは1万円を切る価格を予定している。

支援物資として水害や地震の被災地に届けている

ファンクション 本間麻衣代表


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