ファーイーストカンパニーの「アナイ」の18~19年秋冬は、赤からボルドー、ピンク、フクシャピンクのアイテムが目を引く。昨年から続くクラシックなブリティッシュテイストをこのブランドらしくフェミニンにこなしたスタイルが中心で、色に新しさがある。ブラウン系やマスタード、ペトロールなども揃う。
◆大人っぽい深み
赤やピンクはコスメティックのチークやルージュをイメージした。といっても深みのある大人っぽい色目。代表的なスタイルはピンクのカシミヤプルオーバー(5万8000円)とビンテージ風の深い赤のサテンのラップ風スカート(2万円)の組み合わせ。花柄など柄にピンク系やボルドーが入ったプリント、ジャカードのアイテムもある。秋後半からは柔らかなブラウン系や杢調が多くなる。
アウターはバリエーションを増やした。やや大きめのシルエットのウール、チェックのシャギーなどのロングコート、トレンチタイプ、ムートンコート、身頃がムートンで袖はニットのブルゾン、ショート丈ダウンなど。スカートは、ストレートラインかフレアの長い丈が多く、そこにロングブーツを合わせる提案だ。一方、久々に55センチくらいの短いスカートも出している。
◆すっきりモダン
駅ビルなどで20~30代を中心対象とする「アルアバイル」は、ブラウン系のチェックなどクラシックな要素を取り入れながらのすっきりモダンなミックススタイル。肩パッドの入ったジャケット、透けるプリーツスカートと振れ幅のあるアイテム構成だ。色はグリーンやブルー系にキャメル~オレンジを合わせるのを推す。ブルーのブラウス(1万8000円)にペトロールの膝下スカート(2万4000円)、それにオレンジのファーストールやブーツをコーディネートして見せた。
アラン編みのニットドレスはサイドにスリットが入っていて、スカートやパンツと重ねて着る提案。ニットレギンスと揃いのセーターのセットアップも新しい。
アウターはフェイクファーだからこその発色の良い水色のジャケット、ボアやボアとキルティングを切り替えたコート、ブリティッシュなチェックのコートのほか、ウールのカラーコートが揃う。カラーは赤、ブルー、イエロー、ベージュなどで、テーラードタイプとスタンドカラータイプ。オーバーサイズのコートの中はコンパクトシルエットのアイテムを合わせるのがお薦め。