「服が売れない」——そんな声を経営者や現場から頻繁に耳にするようになった。品質や価格の高いバランスだけでも選ばれにくくなった今、企業は「買いたくなる理由」をどう作るか頭を悩ませる。解の一つがアニメや漫画などのキャラクター活用だ。ブランドへの取り込み方の工夫にとどまらず、IP(知的財産)ビジネスに特化した業態の開発や自社キャラクターの開発・育成に踏み出す企業も現れた。ブランドの〝キャラ頼り〟を心配する声もあるが、今のところはその熱が冷める気配はない。
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