19年度ファッションEC市場 伸び鈍化も2ケタ成長

2020/09/17 06:30 更新有料会員限定


 繊研新聞社が推定したファッション商品の19年度消費者向けEC市場規模は約1兆2100億円、EC比率(国内ファッション市場に占めるネット販売比率)は12.3%になった。

 同調査はネットアンケートおよび、19年度アパレルメーカー・専門店業績アンケートのEC売り上げに回答のあった133社(EC年間売上高1000万円以上)をベースに、ファッションEC市場の規模とEC比率を割り出したもの。

囲い込み、顧客化

 133社の数値を基準に、ECモール販売の重複分や未回答企業の売り上げを足し引きして、19年度ファッションEC市場は1兆2100億円と推定した。19年度のEC市場伸び率は、18年度推計値1兆1000億円と比べて10%増。12年度から行っている本社EC市場調査からの推移で見ると、3年連続で2ケタ成長したものの、2年連続で15%超の伸び率だった18年度までと比べ、鈍化した。一定層までの消費者がECに慣れ、大手モールの流通総額が伸び悩んだ点が、鈍化の背景にあると見られる。一方で各社の直営EC比率は伸びており、EC先進企業を中心に消費者の囲い込み、顧客化が進んだことがうかがえる。

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