ファッションジュエリーの24年春夏(1~6月)の売上高は、多くのブランドが既存店で前年同期を超えた。金や真珠など素材の高騰が続き、同期間に大半の企業が値上げした。「価値あるものを買うなら今」という消費傾向も後押しし、客単価が向上した。客数は、インバウンド効果で都市部は伸びたが、地方店はもう一つ。商品は、定番的な18Kやアイコンジュエリーが動き、季節感のある新作もヒットしている。
(中村維)
夏の新作がヒット
インバウンドの強さを見せたのは、「アガット」(サザビーリーグエーアンドエスカンパニー)と「スタージュエリー」(スタージュエリーブティックス)。アガットは既存店売上高が20%増、客数15%増。客単価は2月の値上げの影響もあり5%増だった。インバウンド比率は約25%。自社ECも2ケタ増で伸びた。ネックレスチャームが人気で、キャンペーンや広告強化で新客も取り込んだ。
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