京阪神主要ファッションビル・駅ビル 23年度、全13施設が増収

2024/05/08 17:00 更新


 京阪神地区の主要ファッションビル・駅ビルの23年度SC売上高は、全施設が増収となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行による外出機会の増加、国内外の観光需要が貢献した。入店客数ないしは購買客数も全施設が伸ばした。過去最高売上高を更新した施設もある。24年度は既存顧客の囲い込みとインバウンドを含めた新規客の獲得に力を入れる施設が多い。

 各施設の23年度SC売上高はの通り(さんちかは23年12月期、それ以外の施設は24年3月期の速報値)。ルクア大阪とグランフロント大阪ショップ&レストランが過去最高売上高となった。なんばシティは、館内イベントスペースの活用による通行量の増加も貢献し、19年度実績を上回った。天王寺ミオも19年度実績超えとなった。京都ポルタは25年度目標としていた300億円を2年前倒しで達成した。HEPファイブは下期売上高がコロナ禍前実績を上回った。

 24年度は「既存顧客層への訴求強化、インバウンドを含めた新規客の取り込みの両軸で売り上げを伸ばす」(阪急三番街)、「来店・滞在動機づくりで来館者数、来館回数アップを目指す」(ルクア大阪)、「顧客の囲い込みとインバウンドなどの新規客作りに力を入れる」(グランフロント大阪)、「店舗タイアップによる多様な催事の実施、アプリや新設ポイントシステムを活用したプレミアム会員優遇施策の推進、インバウンドのさらなる誘客」(なんばシティ)などに取り組む方針だ。

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