ファストリ、良品計画3~5月決算 コロナ禍が直撃

2020/07/16 06:30 更新有料会員限定


コロナ禍にあってもファストリはユニクロで戦略型大型店を今春3店出すなど、実店舗に新たな役割を持たせようとしている(原宿店)

 ファーストリテイリングと良品計画の3~5月決算は、コロナ禍により国内外で店舗が休業を強いられた影響で、大幅減収、赤字を強いられた。6月に入り国内の商売は回復したが、先行きの不透明感から6~8月も減収減益となる見通しだ。2社とも大幅減収で膨れ上がった在庫水準の適正化と、ウィズコロナを前提としたEC強化と出店戦略の見直しを急ぐ。

(柏木均之)

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 ファストリの3~5月は4割減収。主力のユニクロの落ち込みが大きく、国内は緊急事態宣言の影響で休業店舗が増え、35.5%減収。海外は店舗営業再開が早かった中国で5月から売り上げが回復したが、その他アジアや欧米の落ち込みをカバーできず45%の減収だった。

 良品計画は3割減収。ピーク時に無印良品全店の66%が休業を強いられ国内が4割減収。海外も主力の中国や欧米の不振が響き3割強の減収。高家賃に苦しんでいた米国では現地法人の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請し、収益性立て直しなど事業の抜本改革に乗り出すことになった。

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