《FB用語解説》名古屋黒紋付染 400年の伝統技法

2021/12/21 06:23 更新


 慶長15年(1610年)に尾張藩が、旗や衣服用織物のために、尾張と美濃地方の染色業者を集めて製造を始めた伝統技法の一つ。この中でも黒紋付染は同地方を代表する濃色染めの高級生地染めとして知られてきた。家紋の型を使って染める「浸染」と家紋をあとから手描きする「引染」の二つの方法が知られている。江戸後期に藩士から庶民階級まで広く普及した。現在は、礼装用のきものとして着られるようになっている。名古屋友禅などと並びその技法が新たな付加価値を生む、として見直されてきている。



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