レディスウエア「フィラルフレア」は今春夏、異なる要素のコントラストを生かして、着る人の個性と女性らしさを引き立たせるレイヤードスタイルを構築した。
いつもは人物像や全体のイメージから発想を広げるが、今回はテイストの異なる洋服を先に作り上げた。それぞれが融合して自然に作り出される世界を大事にしたものだ。村上春樹さんの小説の中の文章「脱ぎ捨てられた彼女の洋服は彼女自身よりも彼女らしく見えた」にヒントを得たという。
ビビッドカラーの幾何学柄が映えるシルクのドレス(3万7000円)は、裾にすかし柄のジャカードを切り替えたキャミソール型ロングドレス(3万2000円)を組み合わせ、レディーライクなムードに。その上から、白と緑のモチーフが揺らめくジャカードを切り替えたニットブルゾン(3万4000円)を羽織ることで、大人っぽいストリートカジュアルの側面も広がった。
同ブランドは今春、6年ぶりに海外市場へのアプローチを再開する。
仏ピカフロールが主催するバーチャルショールーム「プレイオロジー」に参加し、世界のセレクトショップとの接点を広げる考えだ。