セカンドストリート 好調な海外事業を強化

2020/08/06 06:29 更新


 ゲオホールディングス(名古屋市、遠藤結蔵代表取締役)のグループ会社、セカンドストリート(同、今泉有道代表取締役)は、リユースショップ「セカンドストリート」の出店を国内外で強化する。18年1月に米国に海外初出店し、マレーシアにも進出。今夏には台湾に常設1号店を出店する予定。海外では「新型コロナウイルスによる落ち込みはあったものの、計画通りの売り上げは確保できている」とまずまずの手応えを得ている。

(上田悠矢)

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 米国は6カ所に店を構え、買い取り販売も行っている。ロサンゼルスのメルローズアベニューの1号店など3店をトライアルで出店し、反応が良かったため、本格参入した。当初は日本での仕入れ品を販売していたが、今では現地の買い取り品のみで店頭販売分をまかなえるほどにまでになった。日本のストリートブランドのスニーカーなどを購入する熱狂的な客が多く、目標の売上額を上回っている。米国版ECサイトも開設しているが、店頭売り上げの割合が高く、ECは1割に満たないため、認知度アップに取り組む。

 マレーシアには18年4月に1号店をオープンし、目標売上額を上回り、現在4店出店している。マレーシアでは買い取りはせず、日本の在庫品を販売している。「単価の安いものから1万円以上の高単価なシューズまで幅広く売れている」

日本の在庫品が陳列するマレーシアの店舗

 今夏オープンの台湾店は買い取り、販売のどちらも行う。テストマーケティングとして4月24日~7月31日に複合商業施設内で日本の在庫品を販売する期間限定店を出し、「アパレルや服飾品などジャンルを問わずよく売れ、目標を上回った」。これを受けて、台湾1号店「セカンドストリート台北西門店」を出店する。21年3月期中に3店の出店を目指す。

 コロナの影響で米やマレーシアではロックダウンしたため、3月中旬から長いところで6月末まで休業した影響で売り上げが落ち込んだが、再開後は「想定以上の回復で購買意欲の高いお客が多く来店した」。海外での成長に向け、今期は米、マレーシア、台湾の3カ国・地域で10店の出店を目指す。

 国内も出店を強化する。現在約670の店舗数を、23年までに800まで拡大する。今期も東京・代官山や大阪・アメリカ村など出店ペースを加速している。「国内シェアナンバーワンを目指し、出店を拡大することで新規客を取り込み、認知度向上につなげたい」としている。

米1号店のメルローズ店


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