グローバル大手小売りの直近四半期業績は、3社とも大幅な増収で損益も黒字化した。前年同期が新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で大幅減収だった反動が大きい。感染状況が世界中で改善と再拡大を繰り返すたびに店舗休業、時短営業を強いられ、コロナ禍以前の水準まで回復したとは言えない。終息が見通せない中、EC強化に加えてサプライチェーンの高度化で適時適品供給の精度を高め、在庫を極小化する仕組み作りを各社とも急ぐ考えだ。
(柏木均之)
ファストリの回復が顕著
インディテックスの2~4月は欧州市場やブラジルでの休業や時短営業を強いられた影響で店舗の営業時間が24%減ったが、ECの7割近い伸びもあって5割増収。ECと実店舗の在庫一元化が進んでおり、余剰在庫の発生も抑えられたという。
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