大手流通業の2月期連結業績が出揃った。営業収益ではイオンは7兆円、セブン&アイ・ホールディングスは6兆円の大台を超えた。祖業の量販店事業は3社とも厳しく、全体の足を引っ張る度合いが増した。
イオンは連結対象を増やしたことで引き続き規模を拡大した。セブン&アイはコンビニエンスストア事業が続伸、「セブン‐イレブン」の加盟店売上高を含めたグループ売上高で10兆円の大台に乗せている。両社それぞれが〝日本最大〟として、存在感を増している。
営業利益はイオンリテール、イトーヨーカ堂が大幅減益となったのは共通するが、セブン&アイはコンビニが支え増益を確保した。
今期はいずれも量販店事業の建て直しを目指すが、イオンは「形をつくることができた。今期、成果が出る」(岡田元也社長)としており、グループとしての巻き返しを目指す。
ユニーグループ・ホールディングスは量販店事業とともにコンビニ事業も落ち込んだ。16年9月に予定するファミリーマートとの経営統合に向けての協議を急ぐ。