「従来のサプライチェーンのプロセスを一つひとつ見直して、アパレル在庫の課題を解決したい」。こう話すのは、18年創業のグッドバイブスオンリー(東京)の野田貴司CEO(最高経営責任者)。自らの苦い経験から在庫問題の解決をミッションに立ち上げた会社で、豊島やスタイレム瀧定大阪、丸井グループなどとも資本提携し、在庫の極小化を目指す新しいエコシステムの構築に奔走している。ミッション実現のための実験台として自ら四つのDtoC(メーカー直販)ブランドを運営するが、本命はアパレル小売りのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援だ。来年はエンターテインメント要素を含んだ未来型店舗も開設する。
(永松浩介)
自社ブランド運用で検証 アパレル支援狙う
野田CEOは、スリーミニッツ出身で、同社がグリーへ売却された後、独立。前職で携わったブランドは、売り上げも利益も順調だったが、在庫過多に悩まされていた。「アパレルは在庫も資産に数えるが、実際は会社の価値を下げているだけ」と感じ、立ち上げた会社ではアパレルの在庫問題の解決を使命にし、サプライチェーン上での無駄なコストを一つずつ削る仕組み作りに乗り出している。
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