京都で「グッチ・コスモス」スタート 歴史をひも解く世界巡回展

2024/10/02 06:29 更新


会場は深い赤で彩られた

 グッチは10月1日、京都市京セラ美術館で、100年以上にわたる歴史をひも解く展覧会「グッチ・コスモス」をスタートした。世界巡回企画で、上海、ロンドンに続く3都市目。日本進出60周年を祝した企画でもある。創業地フィレンツェの姉妹都市である京都と日本をオマージュし、アーカイブ作品を通じてブランドの精神や歴史を伝える。

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 会場は、ブランドを象徴する深い赤で彩られた。「タイムメイズ-時の迷宮」と題した部屋には、代表的なアーカイブが揃った。緑と赤のウェブストライプ、花柄のフローラ、ローファーなどを飾るホースビットなど、多くのシグネチャーの歴史と進化を、当時の写真などとともに展示している。

ブランドを象徴する赤をテーマにした部屋には、花柄ドレスやバッグ、アクセサリーなども並んだ
左は初代クリエイティブディレクターのトム・フォードによるきものドレス

 日本独自の企画も目を引く。「レジャーレガシー-ライフスタイル賛歌」の部屋は、同美術館収蔵の日本画とシンクロさせた展示が魅力的だ。ゴルフグッズのアーカイブの背景には、昭和初期に描かれたゴルフ姿の女性の絵を展示。暮らしとレジャーの密接なつながり、相互作用などが感じられる空間となっている。12月1日まで。一般は税込み2200円。

暮らしとレジャーのつながりを伝える展示では、アーカイブのピクニックグッズなどが揃った

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