コロナ禍で急伸するEC市場。その中でにぎわいを見せるのがハンドメイド作品のマーケットサイトだ。自宅中心になった暮らしをより豊かにしたい人たちが、〝こだわり消費〟を増やしているためだ。有力サイト「ミンネ」は、1~6月の流通額が前年同期比22.4%増の75億3000万円。単価(3003円)はやや下がったが、注文件数は28.1%増の268万2000件。消費意欲を刺激する人気のハンドメイド作家・ブランドに話を聞いた。
(小堀真嗣)
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明日使える鞄と服
ミンネのファッション・小物分野で高い人気を誇り、直近の月間作家ランキングでも1位だったのが「もりのがっこう」(https://minne.com/@morinogakkou)。代表の後藤麻美さんが立ち上げ、生地と縫製のクオリティーにこだわった洋服とバッグを作る。主な顧客は、4人の子供を持つ後藤さんのように、育児に仕事に忙しい日々を過ごしながら、毎日のおしゃれも楽しみたいという女性たち。コーディネートのしやすさと、利便性やタフさなど使い勝手の良い物作りを重視し「わたしは、わたしらしく。明日使える鞄(かばん)と服」をテーマに掲げる。