集英社の公式ファッション通販サイト「ハッピープラスストア」は売上高50億円の事業に成長している。実店舗の出店を皮切りに、全国で読者との新たな接点を築いた。面白いものと出合える雑誌の世界がリアルな店となり、雑誌とECとも相互送客している。
(松本寧音)
店舗で販売しているのは、主に『リー』『マリソル』『エクラ』の掲載商品と各雑誌のオリジナルアイテム。アパレルを主力に、生活雑貨や化粧品も扱う。店内の商品は、雑誌の発売日に合わせて月に1度入れ替わる。雑誌で見た商品がその月、店頭に並んでいるイメージだ。
3誌とは密に連携している。毎号、他の企画同様にテーマを設けて特集を組み、ハッピープラスストアのサイトに転載する。ECでの販売を促しつつ、試着できるスペースとして店舗へ送客する。単に商品を並べるのではなく、「あくまでも出版社が提案していることを前提に、編集部と話し合い『見て楽しい』『読んでいいな』と思ってもらえるコンテンツ作りが肝」(石塚雅延ブランドビジネス部コマースメディア室室長)という。
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