路上から日本一に 靴磨きを文化・芸術の領域へ 「ハーク・キョウト」オーナーの寺島直希さんに聞く

2023/10/20 12:30 更新有料会員限定


29歳になったばかりだが経験は豊富な寺島さん。預かり磨きで3630円から

 京都市内の雑居ビル内にある靴磨きサービス店「ハーク・キョウト」。学業の傍ら、路上で磨いた技術で若くして日本一の頂にまで上り詰めた寺島直希さんがオーナーを務める。預ける安心感もあって全国から郵送で依頼が来る。その余勢を駆って今年からは住友不動産の高級賃貸マンションとの取り組みも始まった。寺島さんは、「靴磨きを文化や芸術の領域にまで高めたい」と展望する。

(永松浩介)

路上で鍛えた腕

 料理の仕事に携わっていた父親が休日に包丁を研いでいるのをまねて、幼少からランドセルやグローブを磨いていた。「振り返るとこの経験が原点」。高校生の頃はプロ野球選手を目指して白球を追っていたが、2年時に大けがをし夢を諦めた。ある時、自己流ではあったが身内に頼まれて革靴を磨いたところ思いのほか喜ばれ、靴磨きに興味が湧いたと言う。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事