「HAVIENA」(ハヴィーナ)は、独立系ランジェリーブランドの先駆け的存在。今では定番のトライアングルブラをいち早くコレクションの柱にした。柴尾陽子社長がデザイナーとディレクターを兼ねる。
26年秋冬物のテーマは、ギリシャ神話に登場する獅子・ヤギ・蛇が合わさった怪物のシメール。誰の内側にもすむ、異なる性質を内包するものの象徴として選んだ。「一つの体の中で揺れ動く複数の自分とどう向き合っていますか?」と問いかけ、女性の多面性に寄り添うコレクションとする。初めてシルク100%のパジャマも発表した。
ワイヤブラ、トライアングルブラ、ショーツ4型、フレアパンツを三つの色柄で揃える。ブルーはブリュム(霧)、レッドはブレーズ(熾火(おきび))、花柄はクレピュスキュル(黄昏(たそがれ)・逢魔時(おうまがとき))と幻想的な色名を付け、テーマと連動させた。身生地・レースとストラップ・アンダーゴムの色合わせにコントラストを利かせ、アクセントにしているのが同ブランドの特徴だ。

ハヴィーナは11年にスタート。国内縫製を貫いてきたが、「最近は縫製工場や染色工場の廃業が多く、生産背景の維持に強い危機感がある。物作りよりマーケティングやSNSでの表現のうまさが重視され、物を見る・選ぶ目が育ちにくくなっている」と柴尾さん。
現在、故郷でもある福岡県久留米市を拠点としており、母方の実家は久留米絣の工房を営む。今後はそんな自身のルーツとこれまでのキャリアを融合した物作りにも挑戦する計画だ。

