ヒダカ・プラン・ドゥ(愛知県春日井市、日高慎介代表)がインドネシア産のリサイクルサンダル「インドソール」の拡販に乗り出している。これまでのエシカル市場に加え、輸入卸のLTN(大阪)の手を借り、ファッション市場の開拓にも力を入れる。環境配慮の物作りへの支持を追い風に、幅広い価格帯に勝機を見いだす。27年春夏物で2万足の販売を狙う。
(永松浩介)
日本展開を引き継ぐ
インドソールは、インドネシアの廃棄タイヤをリサイクルしたサンダル。米国人のカイル・パーソンズ氏が04年にサーフトリップでバリ島を訪れた際、必要に迫られ、古いタイヤで即席のビーチサンダルを作ったのがきっかけだ。14年にBコープ認証を取得している。
日本では19年からサーフやエシカル市場を対象にインドソールジャパンが市場を開拓。25年に本国との契約が終了し、日高さんの会社が日本総代理店として引き継いだ。
「パタゴニア」など一定の顧客開拓に成功したものの、「エシカル市場はそれほど大きくない」(日高さん)ため、ファッション専門店企業を数多く顧客に持つLTNと共同でファッション市場を攻めることにした。今春は「メゾンキツネ」(税抜き1万4000円)との協業商品を、日本を含む全世界で販売し好評だったという。
販路を広げ、協業も
すでにエストネーションやデイトナインターナショナル、シップスなどが扱っている。伊勢丹の期間限定店にも出した。
LTNの前田敏孝社長は、「5700円から2万4000円と価格帯が広く、対象とする小売店は多い」と話す。フラットなサンダルもトレンドで追い風が吹くとみており、さらに卸先を増やしたい考えだ。
企業との協業案件も増えている。沖縄や栃木のプロバスケットチームや「シルク・ドゥ・ソレイユ」(フジテレビが主催)などが一例。今後は幅広い層へのブランド露出も増えそうだ。

十数年かけて「いいバランス」に

インドソールはアップサイクルのブランドだが、リサイクル率の高さと履き心地はトレードオフの関係にありバランスが難しい。リサイクル率を高めれば重くなり履きにくくなるからだ。(環境配慮のブランドは)価格も相対的に高くなりがちだが、そうなると売れにくくなる。十数年試行錯誤してきたから、今はいいバランスになったと思う。
サンダルを買わなくてもインドソールのストーリーを通してインドネシアの廃棄タイヤの問題を知ってもらえれば。日本市場に対してはパートナーと協同し、ゆっくりとでも着実に成長できたらいいと考えている。
