樋口公博さんがデザイナーを務めるレディスブランド「ヘルマフ・アンド・ロディタス」は海外販路を開拓する。16~19日に香港コンベンション&エキシビションセンターで開催される香港ファッションウィーク秋冬(香港貿易発展局主催)に出展する。
樋口さんの創造力と日本の職人の技術を掛け合わせたオリジナル生地で作る17~18年秋冬物を海外バイヤーにアピールする。
同ブランドは13~14年秋冬にスタート。ミリタリーをベースに、オリジナルのレースやシアーなどの透ける素材を組み合わせて作る立体的なフォルムが特徴だ。来年秋冬物は、樋口さんが描く絵を、地方の職人と作ったオリジナルのツイードや刺繍を使って表現する。
現在の卸し先は国内に5~10店。伊勢丹新宿本店やアッシュ・ペー・フランスのセレクトショップ「デスティネーショントーキョー」などで販売している。
海外の合同展に出るのは初めてだ。今夏、16年度の「Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門」に選出されたことで「海外を意識し始めた」(樋口さん)。17年春夏物から海外販売を目指して準備を開始。16年9月にはJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)に出展し、「海外バイヤーに見てもらい、手応えを感じた」という。そこで海外進出を決意。JFW-IFFと香港ファッションウィークのブース交換プログラムに応募し、出展が決まった。
香港市場については「昨秋に一度行ってみたが、個性の強いアイテムをバイイングしている店が多かったので期待している」という。セレクトショップなどを主対象に販路開拓を目指す。香港を足がかりに、将来的には中国や台湾、シンガポールなどへも卸し先を広げたい考えだ。
ヘルマフ&ロディタス、海外販路開拓へ
2017/01/06 06:30 更新