レディスアパレルのアナディスが9月30日、「エルマフロディット」代官山店をオープンした。「店舗兼ギャラリー」のフレーズを用いているが、「ラボの意味合い」(吉永政利社長)も強く、ショップには商品だけでなく、ミシンや加工、プリントの設備も配置した。「我々は元々メーカー。ラボから個性豊かな商品を生み出したい」という。
ショップの立地は、アナディス創業の場所(渋谷区猿楽町2の1)のアベニューサイド代官山Ⅱの2階。これまでプレスルームとして使用してきたが、ショップに改装した。商品はレディス、メンズ、雑貨を揃えているが、「スタイルを売るのが会社のコンセプト」。ギャラリーのように「商品を変えていく」という。
一部セレクト品も販売するが、大半がオリジナル品。オリジナル品ではデッドストックのテキスタイルを製品に仕立てたり、古着を切って縫い直したりと、こだわりを重視した商品を並べている。
設備として用意したのは、ミシン、シルクスクリーンのプリンターや洗濯機など。長く付き合いのある福島県の工場から一部を導入し、職人2人のノウハウの提供も受けている。アナディスは今年、TSIホールディングスが全株を取得し、新たなスタートを切ったが、エルマフロディット代官山店から「新たなスタイル、商品を強く発信していきたい」としている。