ヤングレディスアパレルのハニークリーパー(東京、電話03・5772・2191)は今春夏、自社の強みである韓国生産でのQR対応を強化する。中国生産が旧正月の影響でストップするタイミングでも、同社の韓国生産なら短納期で売れ筋を供給できる魅力をアピール。価格メリットのあるバングラデシュ生産の活用も強化する。
同社の韓国生産は、協力工場との独自の取り組みによる小ロット・短納期対応が売りだ。1型100枚で1色10枚からを基準にしている。10色を10枚ずつ、計100枚から発注が可能だ。取引先からすると発注の負担が少なく、売れたら即追加できる条件となっており、小売店やSPA(製造小売業)からの引き合いが増えている。
特に強みが生きるのが、これからのシーズンだ。「中国生産が旧正月に入ってストップするこれからの時期は、ウチの韓国生産が重宝される」(鈴木辰則社長)とし、納期の早さを武器に卸し先のニーズに応える。カットソーが中心だったが、一部ニットの生産も可能になるなど提案の幅も広げている。
また、昨年から活用をスタートしたバングラデシュ生産も強化する。価格メリットだけでなく、「製品の品質面・納期面でもトラブルがなかった。卸し先の反応も良かったため、今春夏はさらに期待している」。仕込んでいた約8万枚が3月に納品される予定で、春休みやゴールデンウイーク商戦に向けて販売していく考えだ。
提案する商品のテイストの幅も広げている。これまではセクシー系のアイテムのイメージが強かったが、今春夏物はシンプルで少し大人っぽいアイテムを増やした。今後の卸し先拡大につなげる。