縫製工場や生地メーカー、染色などデニム製品の一大産地として知られる岡山県倉敷市・児島で、ユーチューブを使って縫製現場や地元情報を発信しているグループがある。企業に勤める職人や独立系デザイナーらで構成する有志のメンバーは「縫製ばぁ」というチャンネルを運営、これまで100本近い動画を投稿し、登録者数は1年半で4万7000人超となった。ファッションを支える〝黒衣〟が表舞台に登場して伝えるリアルなコンテンツが受けている。
(永松浩介)
バラエティー番組風に
ユーチューブで児島から情報発信をしようと起案したのは、岐阜県出身の加藤大樹さんと茨城県出身の福川太郎さん。ともに県外出身者の2人に、地元の縫製業・ポンテのメンバーらで構成する。加藤さんは地元有力ブランドの社員、福川さんは自身のブランド「ダンジョデニム」の企画から生産、販売まで手掛ける。