タオル製造小売業のホットマン(東京都青梅市、坂本将之社長)は、2年前に立ち上げたオリジナルブランド「1秒タオル」の売り上げが拡大している。直営ショップの同ブランド売上比率は、スタートした13年8月が38.4%、昨年8月は46.4%にアップし、今年8月は61.6%へと上昇した。
1㌢角に切って水に浮かべると、1秒以内に水中に沈み始める高い吸水性が特徴で、体に押し当てるだけで水を吸収し、ベビーにも優しいという。価格はホットマンカラーシリーズのバスタオルで3800円(税抜き)。
同社は、単に水分の吸収が早いだけでなく、「肌や髪をダメージから守る新しい価値」を強調し、全国73の直営店で戦略的なプロモーションを展開、ブランドイメージを向上させる。
昨年発売した国内初の「日本製フェアトレードタオル」を含め、法人需要への取り組みも強め、低価格品とは異なるタオル市場を広げる狙いだ。
1秒タオルを中心に定番品の売り上げが増加していることから、過剰なSKU(在庫最小管理単位)を整理し、来年度までに現在4600ほどのSKUを30%削減する。
同社はタオル製品の企画、糸染め、織布、染色・プリント、物流、販売までの一貫システムを持ち、製造小売業化は1972年と早い。昨年11月には本社近くにアウトレットを開設。店内でシェニール織機による製造工程も見学できる。(永見俊彰)
■ホットマンのアウトレット「ファクトリーショップ青梅」
住所:東京都青梅市長渕8‐240‐1
営業時間:10時~16時
店休日:日曜日・祝日、GW、夏季、年末年始