日本では少子化が進んでいると言われているが、その象徴とも言える数値が合計特殊出生率。厚生労働省「2023年人口動態統計」によると、合計特殊出生率は全国平均で1.20だった。七夕決戦の都知事戦において、その数字にも注目されたが、東京は0.99で前年の1.04を下回り過去最低を記録した。本稿では、そんな少子化を踏まえ、人材・採用問題を考えていきたい。
(レディ・トゥ・ファッション代表 高野聡司)
人材確保困難に
日銀が24年4月1日に公表した全国企業短期経済観測調査(短観)では、深刻な人手不足が改めて浮き彫りになった。全規模全産業の雇用人員判断指数(※DI)は、マイナス36と、91年11月の調査以来約33年ぶりの低水準だった。コロナ禍により、店舗閉鎖などの影響で、一時期だけ数値が改善していたが、それを除くと右肩下がりで、不足状態が進んでいることが分かる。
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