‟技あり“ギフトはシネマから!2(宇佐美浩子)

2015/12/22 17:19 更新


2015年の締めくくりにお届けする当シネマチックライフなコラムは、今年の贈り物のアイデアソースを新作シネマのさまざまなシーンから拝借してみることにした。

では早速、前回の「メンズ編」に続き、ライフスタイル的視点でセレクトした「ウィメンズ編」を☆

 

 

 

まずは、ひつじ年のフィナーレにふさわしい『ひつじ村の兄弟』から。実のところ私にとっては、美しいオーロラ、歌姫ビョーク…そんなイメージばかりが先行するアイスランドだったのだが、なんと人よりも羊が多い「ひつじ大国」として有名だったのだ!

そんな暮らしがテーマとなった本作は、羊への限りない愛を注ぐ羊飼い兄弟の40年にわたる火花。やがて直面する村全体に及ぶ羊絶滅の危機。だが災い転じて、兄弟間の氷の溶解へとつながる。さて、その結末はいかに? 

ちなみに、長編わずか2作目にして、今年5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリに輝いた本作監督、グリームル・ハゥコーナルソンいわく;

もしも映画界に動物役者のための賞があるのなら、私たちの羊は間違いなく多くの賞を獲得し、たくさんのトロフィーを持って帰るに値する…(本作資料より抜粋)

 

 
12月19日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開 (全国絶賛公開中!)
Ⓒ2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures

 

 

前述のシネマからもイメージできるように、アイスランドといえばその自然豊かな風土で知られている。残念ながら未だ訪れたことはないのだが、先日、アイスランド発スキンケア・ブランド「BIOEFFECT」の最高科学責任者、ビョルン・ラウルス・オルバル博士にお目にかかる機会があった。

さまざまなアイスランドの話題におよぶ中、軸となったのはオルバル博士たちが10年の歳月をかけて取り組んだという世界初エイジングケアセラム完成にまつわるストーリーだった。

その重要な鍵を握るのは、ノーベル化学賞を受賞している成分「EGF(上皮成長因子)」を大麦の中で生成する、バイオテクノロジー分野の発見と開発だ。

ちなみにその大麦はアイスランドのクリーンな温室で、氷河を水源とする水と、温室近隣の地熱発電所から供給される電力により栽培され、全ての製品に配合されているとのことだ。

 

 

 

なお現在、世界26カ国で展開され、好評を博しているこのスキンケアシリーズの愛用者の中には、ビョークの名も挙げられていた。思えば彼女はかつてミュージカル映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演し、カンヌ国際映画祭、最優秀女優賞を受賞したことがあった。


 

 2015年を振り返った際にキーワードの一つとして注目したいのが、コーヒー文化。『A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)』は、まさに時代の気分にマッチした一編といえる。

 

 

 

それぞれのライフスタイルをより美味に演出してくれるコーヒーを、さらに深く知る得る機会になるであろう本作は、自身も愛飲者というブランドン・ローバー監督が愛情たっぷりに挑む初の長編ドキュメンタリーだ。

コーヒー文化を語る上で外せないというNY、サンフランシスコ、ポートランド、東京…それぞれの都市で活躍するプロたちを追うカメラの向こうに広がる光景は、豆の生産地ルワンダをはじめ、惜しまれつつも長年にわたる歴史の幕を2013年に閉じた東京・青山のこだわりの名店などなど、私同様愛好者のココロくすぐるコーヒーを巡る旅でもある。

 

 
12月12日より新宿シネマカリテモーニング&レイトほか、全国順次公開。
© 2014 Avocados and Coconuts. 

 

 

前述のシネマを味わうプロセスで、脳裏をよぎったのが「コーヒーとワインは似ている!」。そのフレーズがそのまま、スクリーンからも目にすることとなる。

 

そこで、今年のココロに残る数々の出会いの中でも、「赤ワインと握り」の出会いをチラリとご紹介したく。

毎年恒例となっている、プロが選ぶコストパフォーマンスに優れた100本のボルドーワイン「バリューボルドー」。日常のひとコマをさりげなくハッピーに彩ってくれるセレクションの楽しさは、以前「senken h」でもご紹介したことがある。

その2015年バージョンのテイスターを務めた京料理「木乃婦」3代目、高橋拓児氏による「ボルドーワインと和食を科学する」をテーマに披露されたメニューの一つが、「マグロづけの握り&濃厚な赤(ペサック・レオニャンのシャトー・オー・ヴィニョー)」(写真下)。 

合わせる赤ワインとの余韻がつながるよう、マグロをたまり醤油と少量の赤ワインでづけにし、さらに握りにする方が、づけ単体よりも口内調味され美味になります・・・

 といったコメント通りの味わいを体感! パーティー用手土産アイデアとしても活用できそうだ。

 

 

 

パーティーとワインということで、もう一つアイデアを!

ボジョレ&ボジョレ・ヴィラージュのヌーヴォーのお味見は、解禁直後はもちろんのこと、、「年末年始のパーティーにも最適」と語られたのは、解禁日を祝して来日したボジョレワイン委員会会長、Gilles PARIS氏。

もちろん会長も毎年、たくさんの親族がそれぞれに営むワイナリーで誕生した自慢のヌーヴォーを持ち寄り、パーティーを催すのだという。

そして「楽しい気分をより盛り上げてくれる」と会長お気に入りのクラシックコメディ映画、名優リノ・ヴァンチュラ主演の『Les Tontons flingueurs』をお薦め下さった。

シネマ(DVD)とボジョレ・ヌーヴォー! これもまたギフトとしてユニークだと思う。

フレンチな話題が登場したところで、2015年のフィナーレは『ヴィオレット-ある作家の肖像-』

に決定。

 

 

 

11940年代、パリ。女性として初めて、自分の生と性をしたためた小説「窒息」で作家デビューを飾り、生涯を「書くこと」で昇華させたヴィオレット・ルデュック。

その背景には、なんとあのフランスを代表する女性作家で哲学者のボーヴォワールが、ナビゲーターかつサポーター的存在を担っていたのだ。

彼女等2人の深遠なる絆をはじめ、その交友関係も目の当たりにする本作は、多くの文化人たちが集い語らった名店「カフェ・ド・フロール」をはじめとするスポットなどをさまよいつつ、しばしタイムトラベル気分を味わうだろう。

それはまた当時のモード感を反映した彼女たちのファッションからも、垣間見ることができる。

なおルックスへのコンプレックスを演出すべく、付け鼻をつけて挑んだ主演のエマニュエル・ドゥヴォスの好演に拍手を贈りたい。

 

 
12月19日より岩波ホールほか全国順次公開。
ⒸTS PRODUCTIONS-2013

 

ところでスクリーンを見つめる中、フシギと印象に残っているのが主演女優2人の美しいヘアスタイルだった。ふんわりとエレガントなブロンドヘアのヴィオレット。またフレンチシックなアップスタイルが良く似合うボーヴォワール。ひと昔前のCM文句みたいに「髪は長い友達」だからこそ、大切すべきと実感する。

そんな折、初耳ワード「ヘッドキュア」について知る機会を得た。

これは日本発、頭皮と髪の新しいエイジングケアメソッド「EraL」から生まれた、頭皮、髪、顔にもアプローチする癒しとケアが融合した施術とプロダクトから構成されている。よって、ヘアサロンでのキュアリストによる体感ギフト、またはセルフキュア用プロダクトをセットで贈るという手もある。

また更なる進化を遂げボディにもアプローチする新ブランド「EraL PREMIER」にも注目したい。

 

 

 

そして締めくくりは前述の『ヴィオレット』を筆頭に『マイ・ファニー・レディ』、『きみといた2日間』などのシネマに登場するヒロインたちのランジェリー・スタイルから着想を得たギフト。それは時節柄イタリア的ギフトにまつわるコチラ

 

クリスマスはイタリア人にとって特別なシーズンであり、ギフトとして自分の一番大切な人に情熱を表す赤いインナーをプレゼントします

 

と語るのは、イタリアに次ぎ世界で2番目のショップが玉川高島屋S・Cに今秋オープンした1936年創業のインナーウエアブランド「Oscalito」のスタッフ。というわけで、アウターとしても対応できるこの秋冬コレクションからRossoを1点☆





うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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