ハイク、ネービーをシックに表現

2015/09/17 06:36 更新


 「ハイク」(吉原秀明、大出由紀子)の16年春夏物は、「ネービー」が着想源。海軍のネービーと色のネービーの二つを掛けている。ミリタリーウエアをモダナイズし、ミニマルでクリーンにまとめていくという手法は一貫しているが、今シーズンはややシックでフェミニンな方向に振れている。16年春夏から、ニューヨークでも展示会を始めた。

 着想源通り、色はネービーが中心。ほぼ黒といってもいいような濃紺だ。そこに白を合わせたバイカラーのアイテムも多い。セーラーパンツディテールのワイドパンツに、セーラーシャツを思わせるようにフロントをVで切り替えたボックス型ドレス。ボタン装飾をポイントにしたワンショルダードレスやスカーフを巻いているように見せるノースリーブドレスは、少しドレッシーなイメージだ。ドレスやスカートは、インにスリムなスラックスを合わせて提案する。

 厚地のニットで作ったケープは、袖を通すボレロのようなデザイン。袖口に向かって広がっており、どことなくボヘミアンな感覚が漂う。ボタンダウンシャツに重ねるのは共布の三角形の付け襟で、恐らくバンダナから着想したもの。

 NYでは、ショールームのザ・ニュースと契約している。「急速に海外での卸を拡大しようとは思っていない。長く付き合っていける、我々のテイストを理解してくれるところと少しずつやっていきたい。海外でもしっかり売っている、という状態になるのは3年後、5年後でもいい」と吉原。

ニットケープ4万円、ハイネックニットトップ2万6000円、パンツ4万8000円、オックスフォードシューズ6万8000円
ニットケープ4万円、ハイネックニットトップ2万6000円、パンツ4万8000円、オックスフォードシューズ6万8000円


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