ファッション雑貨企画・卸のイクヌーザ(東京)は秋冬向けで、日本製の自社ブランド「アッシュブル」を立ち上げた。本革など上質な素材と品質にこだわり、大人の女性が身近に使えるバッグやシューズを企画する。
主販路のセレクトショップ向けは、手頃な価格帯でトレンドを捉えた「ソロアンドダブル」で大きな支持を得てきたが、昨年から要望が増えていたのは、質で差別化のできる商品。
中でもバッグは、「1万円台なら選べるが、デザイン物で2万円台になると選択肢が限られている」(栗本京社長)。また、本革を使っている商品は、重厚な作りで気軽に使えるものが少ないとして、国内の産地職人との協業を深めて、インポート感覚のデザインと機能性を併せ持つ商品を揃えた。
レディライクなミニボストン(2万9800円)、折り返して3通りの使い方ができるクラッチバッグ(2万4800円)、スエードとのコンビトート(3万2800円)など、色艶のきれいな牛革の特徴を生かしつつ、現代女性に必要な機能を配慮。携帯電話を入れるサイドポケットは必ず付けているが、できるだけシンプルな作りで内張りを布仕様にするなど「軽くて持ちやすい」仕上がりにも独自性を出す。
パンプスなど婦人靴も一部始めているが、完成度を高めて来春夏に本格化する。