”継続がPR、ビジネス全てで効果生む”
●ハーレムドライブ 松本哲治社長
レディス、メンズのオリジナルシューズを製造販売しており、IFFには20回ほど出展しています。これまでさまざまな合同展示会に出ましたが、IFFに出展を続ける理由は三つあります。
一つはファッション性が高く、バランスがよいこと。二つ目は来場者数が安定していることです。たくさんの人が来ることで、自分たちの商品がいいのか悪いのか判断できます。最後に主催者、スタッフの人が温かいことですね。しょぼんとしていたら「元気ですか」と声を掛けてくれます。
アナログ要素をプラス
展示会前の準備はいろいろあります。まず、主催者からもらう100枚のDMは全て使い、足りなければコピーします。会期の2週間前にはDMが届くようにし、届いたところを見計らって、「DM届きましたか、ぜひ来てください」と電話します。何日何時とアポイントを取らせてもらうこともあります。今回は行けない、行かないと言うバイヤーには、カタログを送ります。そのカタログには必ず、手書きで一言を添えます。
つながりに期待
ブースの作り方のポイントは分かりやすく入りやすいこと。ディスプレーは毎日、時間によっても変えます。それからブースの真ん中に立たないよう気を付けます。脇の方に寄って立ち、入りやすくします。IFFは水木金となっており、水曜日は地方の専門店などのオーナーの来場が多く、金曜日は大手アパレルのバイヤーがふらっと来たりします。
周りの出展者はライバルですが、あいさつや情報交換もして一緒に頑張ろうという気持ちでいきます。どこでつながるか分かりませんから、仲良くした方がいいですよ。
1週間以内に電話
展示会後は1週間以内にコンタクトを取ります。電話の時間もタイミングが重要で、チェーンのバイヤーならミーティングが終わった後の午前10時5分から10分の間、昼は昼食からデスクに戻る午後1時5分から10分。
ブースが悪い場所になると成績も悪くなると思っていましたが、そんなことはありません。大手の優秀なバイヤーはちゃんと見ていますし、(場所が悪いと思った時も)成果が上がったことの方が多いですね。1回2回ではなく、何回も出展し続ける方がPR、ビジネスすべての面で効果が上がると思っています。
(この記事は2013/05/08付繊研新聞に掲載したものです。)