日本政府観光局によると、1月の訪日外国人客数は前年同月比52・0%増の185万1800人となり、1月として過去最高を記録した。単月で15年7月の191万8000人に次いで過去2番目の数値となった。アジア地域での学校休暇による訪日旅行者数の増加、欧米からの航空路線の拡大、燃油サーチャージの値下がりなどが訪日需要を押し上げた。円安による割安感の定着や継続的な訪日旅行プロモーションも増加を後押しした。
国別では、中国が前年同月比110・0%増の47万5000人。クルーズ船寄港が昨年の4隻(5000人)から26隻(7万6450人)に増加したことや、深圳‐成田、成都‐成田、南通‐名古屋を結ぶ航空路線などが拡充したことが寄与した。また学校休暇が昨年より1週間早く、個人旅行者の増加も顕著で、引き続き大きな伸びを記録した。韓国は43・8%増の51万4900人で、単月として過去最高を記録。温泉地が豊富な九州地方や温暖な沖縄が旅行先として人気だ。このほかロシアを除く、訪日客数上位16カ国が1月として過去最高を記録した。
訪日外国人185万2000人のうち、アジア地域の比率は約86%(前年同月は約82%)で存在感を増している。2月はアジア地域で旧正月の休暇を迎えるため、さらなる増加が期待できる。
1月の訪日外国人客数、過去最高に
2016/02/17 13:17 更新