インターフェイス 「ザシティデパートメント」が好調

2018/10/10 10:58 更新


 インターフェイス(大阪市)が今年5月、大阪・南船場に開いたレディス専門店「ザシティデパートメント」が売り上げを伸ばしている。一人ひとりに応じた接客の徹底、購入額に応じた顧客への還元など、「昔なら普通にやっていたことをきちんとすれば客は付く」という。

 同店は売り場面積132平方メートルの路面店。出店したのは「アパレルは安い商品ではないのに、SNSなど手軽なアプローチに頼りすぎているのでは」と考えたため。ゼロからのスタートだったが、ほどよく通行量があり、近隣のOLなどを顧客にしていった。中心となるのは30代後半~40代の接客されて服を買うことに慣れている世代。

 品揃えはユニークだ。新規客を獲得するには多種多様な商品が必要なため、主要取引先メーカーの展示会では全品番を1着ずつ発注する。中価格帯の国内メーカーがほとんど。あえてテイストやジャンルを絞らないことで、どんな人にも対応できる。メーカーの信頼も得られることで、追加発注にも柔軟に応じてくれるという。

 豊富な商品を背景に、各販売員は臨機応変にコーディネート提案し、盛り上がる接客を心掛けている。その結果、一点単価は7000円だが、客単価は1万6000円、セット率は2.3と高い。

 顧客への還元もポイントカードだけではない。購入額、購入商品、来店頻度によって還元の内容を決めている。例えば、2回目以降の来店で購入額が累計1万円を超えると500円相当のお礼を自宅に送る。日頃の接客の中で顧客の好みは分かっているため、喜んでもらえるという。

 売り上げは5月350万円、6月600万円、7月700万円。8月は400万円だったが、9月は台風の影響も受けながら、約700万円と伸ばしている。5~7月で獲得した顧客は約400人、年間では1500人を顧客化できると見ている。このペースでいけば来春には月商1000万円が見えてくるとしている。1000万円が安定的に出せるようになれば、新規出店する。地方拠点都市の路面、SCなどに5店ほどを新設する計画だ。

新規客に対応するためさまざまなテイストの商品が揃う店内


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