1月に東京ビッグサイトで開かれた国際宝飾展(IJT)・ガールズジュエリー東京には、海外からも注目される日本の個性派ブランドも数多く出展した。
常に新鮮なアイテムを発表するジャパンブランドとして海外から一目置かれるエージーポイント。新作はカレイドスコープ(万華鏡)シリーズ(参考価格2万5000~4万円)。ネックレス4デザイン、リング2デザインを揃え、透かし細工の中に入れたいくつもの色石が万華鏡のような雰囲気を醸し出す。色石には光の反射を複雑にするたくさんのカットを入れたルビー、エメラルド、シトリン、ブルートパーズを、地金には黄みの強い10Kを採用。発想の面白さと色石が放つ表情の美しさが評価された。
シンプルな中に手仕事の確かさが光るイノウエの新作は「グッド・ガール」。わずか0.3㍉未満の薄い18Kピンクゴールドの地金板にパープルのカラー淡水真珠を付けたピアスタイプ(参考価格2万8000円から)と、白蝶貝(しろちょうがい)と黒蝶貝を甲丸線で巻いたピアスタイプ(同4万2000円)を揃える。特筆すべきは薄い地金板のカットと、真珠にダメージを与えずに甲丸線を巻いてレーザーロウ付けする技術。見る角度によって地金板の印象が異なるのもユニーク。正面から見ると薄い側面が際立ち繊細に、横からは丸や三角などモダンさが引き立ち大人っぽい。20~30代の女性に向けたライトな新感覚のジュエリーだ。
甲府を基盤に女性2人で運営するアミ・ダンファンスは「コンクフラワー」(参考価格5200円)が注目された。熟練の職人が貝の形状を生かしながら丁寧に削り出して作るイヤリングとピアス。ボディーは15~40㍉と幅広いサイズで展開され、小売店やバイヤーが選んだフラワーにピアスやイヤリングの金具を付けて収めるスタイルで販売する。対象は〝大人可愛い〟を好む20代後半から30代。モチーフはマーガレットやプルメリアなど。ぽってりとした貝の独特の素材感が春先から夏にかけての商品として人気を集めた。