イザベル・マランが曽根裕とタッグ 南青山に新旗艦店「イエローハウス」開店

2023/07/11 14:00 更新


 イザベル・マランは7月6日、東京・南青山に新旗艦店を本格オープンした。表参道駅から新店に向かうと、黄色い岩のような新店が見えてくる。遠くからでもすぐわかるユニークな存在感。通称「イエローハウス」と名付けられた。

 デザイナーのイザベル・マランと日本人アーティストの曽根裕がタッグを組んで形にした。

 目を見張るファサードのフォルムは、曽根の黒曜石の作品シリーズがインスピレーション源になっており、曽根のアートワークが巨大化した印象だ。そこに、マランにとって「愛着のあった」以前の表参道店を彩っていた黄色を重ねた。

イザベル・マランの黄色い新旗艦店

 「フランスと日本の文化をつなげたい」というマランの思いが、曽根との協業につながった。マランは曽根について、「モダンで先進的でヒューマンタッチが感じられる」とし、手仕事を重要視するデザイナーならではの取り組みとなった。

 新店は2フロアで、広さ200平方メートル。広い空間に、楽しいアイデアが散りばめられた。天井は型紙のように部分的に切り取られ、フロアには曽根による鮮やかな黒曜石の作品が点在する。フロアは、天然石やガラスを混ぜたテラゾー仕上げ。

カラフルな黒曜石の作品が点在する店内

 ふかふかの大きなソファを置いて、くつろげる空間を作った。

 商品は、メンズとレディスのメインラインとセカンドラインの「マラン・エトワール」、雑貨などフルラインが揃う。

 オープンを記念したトークイベントで、マランは「社会活動家みたいになると思っていた私がまさかワールドワイドに発信するデザイナーになるとは。でも結果的に社会に発信する活動をしていると思う」とし、「日本の人に人間らしいハピネスや希望を感じ取ってもらいたい」と語った。

オープンを記念したトークイベント(右からイザベル・マランさん、曽根裕さん)


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