イシカワラボがライブ配信やECを強化 2月の国際革小物見本市ミペルから配信

2023/01/31 06:25 更新


好評だったフォックスファー使いのカゴバッグを展示会場でライブ配信する石川ひとみさん(右)と石川社長

 レディスセレクトショップ「イシカワラボ」を運営する石川商店(静岡県三島市、石川英章社長)は、ECをさらに拡大するため、新たな施策にチャレンジしている。ライブ配信のバリエーションやアイテムを拡充し、「顧客ニーズ対応やもっと楽しんでもらえる工夫を強める」としている。

 2月17日からは5年ぶりにイタリアの国際革小物見本市ミペルを訪れる。新たなチャレンジとして、初めて現地からインスタライブ配信を行い、客から受注する。会場での仕入れの様子も配信し、「現地の雰囲気も感じてもらい、顧客満足度を高めていく」考えだ。

 ライブ配信による売り上げは約90%を占める石川社長の妻、ひとみさんが仕入れて提案することで伸ばしてきた。1月からは、石川社長自らバイイングした雑貨や新規ブランドを切り口にした単独ライブ「社長ライブ」(土曜日午後4時から)を始めた。「男性目線、男性が提案する新しいチャレンジ」で、1型100点のヒット商品も出ている。

 また、1月10日にはバッグメーカーのモンテグラートのレディス「ヴィオラドーロ」の展示会会場から、顧客に向けてライブ配信受注を行った。同社とは初めての取り組みで、メーカーの理解を得てお互いに盛り上げていきたいとして、別注カラーなどを提案し300万円を超えるなど好評だった。ライブ配信はほかのバイヤーの迷惑にならないように、展示会初日の前日に行うなど、メーカーの協力体制にも感謝している。

展示会場でライブ配信するひとみさん(右)とスタッフの大平穂奈美さん

 アイテムでは特に、スタイリングのバリエーションアップや顧客ニーズが高い雑貨を強化。1月のライブ配信に占める雑貨構成比は22年12月の約5%から約30%に高まっている。

関連キーワードデジタルニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事