24日まで東京ビッグサイトで開催中のJFWインターナショナルファッションフェア(JFW-IFF)で、今回初めてゾーニングした「ライフスタイル・エリア」には、インテリアや雑貨、寝装品など11社が初出展した。いずれも売り場のMDサポートと業態開発の機能をもっている。
ファッション分野とは取引は少ない企業ばかりだが、生活雑貨や小物などで店頭表現する売り場が増えている中で、来場者からは「レディス衣料と組み合わせたライフスタイル提案のヒントになる」(百貨店レディスバイヤー)や「インテリアや生活雑貨が同じ会場であることで発想が広がる」(セレクトショップバイヤー)などの声が聞かれた。
「ライフスタイル・エリア」は新しいMDと新業態開発へのヒントがいっぱいだ。
1、センプレデザイン(東京)
インテリアのセレクトショップ「センプレ」を出店する一方で、国内外約100ブランドのインテリアや雑貨も卸す。インテリアやファッションなどカテゴリーを超えた業態開発支援ができる。今回は「セレクトショップ向けインテリア小物などを揃えた。
2、アスプルンド(東京)
インテリアショップ「タイムレス・コンフォート」、キッチン雑貨の「212k」を出店する一方で家具などにも強い。今回はファッション関係の什器としても使われるアンティーク調の家具や雑貨などを中心に展示している。
3、内野(東京)
タオル大手の内野が現在力を入れているのがホームウエア。ガーゼ素材を二重にしたパジャマやワンピースなどはリゾートでも使えそうだ。
4、オリム(大阪)
今治タオルのオリムもウエアを開発した。柔らかくて軽い素材にこだわったのが特徴で、室内で着こなすデニムも加えた。
5、クォーターリポート(東京)
インテリアテキスタイルのクォーターリポートは、マリメッコ(フィンランド)のデザイナーだった鈴木マサルさんのデザインによるスカーフやトートバッグなどを展示している。カラフルなデザインが特徴で、同社では生地提供もしている。
6、テンポ(東京)
南仏のライフスタイルを提案するインテリアショップ「テンポ」(東京。青山)は、インポートブランドのタオルやクッションのほか、海外の生地を使用したポーチなども展示している。ポップで明るいカラ―が見どころだ。
7、「アツコ・マタノ・ギャラリー」
タオル美術館(東京)がマスターライセンシーをもつ「アツコ・マタノ・ギャラリー」がデザイナー、俣野温子さんの世界を表現した。ウエア(ワコール)、タオル(タオル美術館)、寝装品(西川産業)など、サブライセンシー9社の商品で世界観を表現したのは初めて。ユニークなデザインは多くのファンを持つ。
8、アントレックス(東京)
雑貨卸のアントレックスは、商品をアウトドア、シティ、ガレージ、タウンに分けて提案した。今回の一番人気は「アウトドア」。マグカップやイス、携帯バーベキューコンロなど、セレクトショップなどが「季節を演出できる商品」として関心を寄せた。
9 、イデアポート(名古屋市)
輸入卸のイデアポートは、オリジナルの帆布バックや輸入のレインブーツなどを展示した。とくにフランス製の老眼鏡とサングラスは、パリのセレクトショップ「コレット」や「メルシー」などでも人気商品で、日本では同社が窓口となっている。
10、フレディ・レック(藤栄・名古屋市)
生活雑貨卸の藤栄が輸入しているランドリーブランド。独・ベルリンのコインランドリー「フレディ・レック」の商品で、洗剤やシミ抜き剤、ブラシなどの洗濯用品のほか、新しく発売したランドリーエプロンも人気。
11、イデアコ(大阪市)
デザイン雑貨のイデアコは、シンプルで、リーズナブルなダストボックスや傘立てなどを展示した。デザインを軸にOEMなどにも対応できる。今回は「百貨店レディスバイヤーとの商談が始まった」という。