日本電子回路工業会(JPCA)は、「E-テキスタイルに用いられる導電糸の性能試験ガイドライン」を発行した。E-テキスタイルは、日本では15年前後から開発が活発化した。ところがエレクトロニクスの技術者にとっては繊維の特性が理解しづらく、繊維業界は自分たちの技術や材料の持つ力を認識できていないため業際の溝が埋まらず、ここ数年は話題に上ることも減った。この中でガイドライン発行が持つ意味を探った。
(藤浦修一特別編集委員)
E-テキスタイルの基礎技術でもある導電糸の技術では、日本は世界に引けを取らない。ところが、E-テキスタイルの実用化となると、欧米や台湾などと比べて周回遅れだ。そして、ウェアラブルエレクトロニクスの開発は、ここ数年はウォッチ型などが主流となり、繊維業界には10年ほど前にはあった熱量が感じられない。
国際機関の動きに課題
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