鞄工房山本、鹿革小物とランドセル

2016/03/07 06:38 更新


 ランドセルの製造、販売一貫メーカーの鞄工房山本(奈良県橿原市、山本一彦社長、電話0744・23・0789)は、ランドセルに次ぐ柱事業として革小物の製造、販売を本格化させる。今年9月から東京と奈良の直営店および自社ホームページでの販売を開始する。

 靴工房山本は1949年、ランドセルメーカーとして創業。99年に先代の父から山本一彦社長が事業を継承した。従来は問屋向けの卸が中心だったが、00年から消費者向けの直接販売を開始。現在は年産1万5000本の生産量のうち、直販が1万3000本と大半を占める。残りは卸と私立学校からの特注品だ。

 直販開始直後は厳しさもあったが、革の選定、仕入れ、裁断から縫製、仕上げまで一貫の手作りによる品質の評価は高く、15年には染色作家、奥田祐齋氏と組んで製作した「夢こうろ染」のランドセルが日本かばん技術創作コンクールで最優秀賞となる経済産業大臣賞を受賞した。業績もここ数年急成長。5年前に3億4000万円だった年商が今期は10億円規模となり、21年には20億円突破を目指している。

鞄工房山本の工場
鞄工房山本の工場
9月の販売開始へ向けて開発を進める鹿革小物の商品
9月の販売開始へ向けて開発を進める鹿革小物の商品

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