和洋・新旧が調和する神楽坂

2016/02/24 06:59 更新


《ファッションパワースポット》街歩きとセットでファッションも

 かつては花街として栄え、今は美食の街としても知られる東京・神楽坂が、じわりと熱を帯びている。新ショップが相次ぎオープンする一方、地元に根付いた個性的なショップも健在だ。

 

注目の〝奥神楽坂〟

 飯田橋駅と神楽坂駅を結ぶ早稲田通り一帯の神楽坂は、情緒漂う石畳の路地裏が今も残り、赤城神社や毘沙門天善国寺といったパワースポットも多い。出版社が多く知的な顔も持ち合わせ、かねてから人気の散策エリアだ。飯田橋側の方がにぎわっていたが、神楽坂駅前に14年10月に商業施設の「ラカグ」、11月にユニークな書店「かもめブックス」がオープンし、これまで足を運ぶ人が少なかった神楽坂駅付近の〝奥神楽坂〟にまで人の流れが伸び、若い男女が増えている。

 ラカグは新潮社所有の倉庫を、サザビーリーグが開発・運営している。ファッションや本を扱うほか、家具や生活雑貨、カフェ、イベントスペースもある。レディスは、「クロエ」「トーガ」「マディソンブルー」「エリン」などが「余裕を持った客に支持されている」。メンズは「エンジニアドガーメンツ」「タピアロサンゼルス」を軸に、30~50代をつかんでいる。

 出版社と組んだ店作りが、他店にはまねできない魅力だ。作家を招いたトークショーや服と本のミックス提案はもちろん、新潮社のネットワークを生かし、商品の販促にも作家が協力する。たとえばパーカを販売する際には、作家の北方謙三氏に実際に着用してもらい、その感想を本人が書き記した原稿用紙と合わせて展示した。

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週末は特ににぎわう神楽坂
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神楽坂に28年店を構えるインプレックス・シェルベス
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ベルパッソのアトリエは住宅街の中にある
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イッサでは新進ブランドがミセス・キャリアから人気
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カフェ、ギャラリーも併設するかもめブックス
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スタイリストの岡尾美代子さんが選んだ生活雑貨も人気なラカグ
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隈研吾氏がデザイン監修したラカグ
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