金沢、富山駅前の商業施設 観光需要で回復 クーポン対応を主導

2020/11/20 06:28 更新有料会員限定


 地域共通クーポンが貢献――金沢ターミナル開発が運営する金沢百番街の10月売上高が「一気に回復」している。JR金沢駅にある同施設は、土産物が売上高の約半分を占め、「Go Toトラベル」に伴う来街者の増加が売り上げを押し上げたためだ。10月は全館売上高に占める地域共通クーポンの割合は約10%、11月はさらに高い利用率で推移中。JR富山駅にあるマリエとやま、とやマルシェなどを運営する富山ターミナルビルも同様で、10月の全社売上高の約10%をクーポン利用が占めた。今週に入って新型コロナウイルスの再拡大が言われるなどまだ不透明な面もあるが、地元客の「お出かけ」需要にもつながる観光需要への期待は高い。

(吉田勧)

 金沢百番街の6~9月の全館月別売上高は前年同月比50%前後の減少で推移していた。このうちファッションなど非食品中心のリントは7月が約32%減、9月が39%減に対し、観光客需要が大きい土産物や飲食のあんと・あんと西ゾーンの減収幅が大きかった。10月はリントが約10%減、土産が21%減、全館で約20%減まで回復した。要因の一つが観光客の〝復活〟だ。旅行に伴うクーポン利用の割合は、土産や飲食で17%、リント(一部土産など含む)で3~4%を占める。

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