傘企画・製造卸のカネイ(東京)は9月下旬、東京・東日本橋の本社1階にショールーム兼ショップ「燦潸傘」(さんさんさん)を開設した。日本製のオリジナルブランドを並べ、同社の物作りをアピール。ショールームとして、新規販路の開拓にもつなげたい考えだ。
「東京プリント」「バンブーセブン」「肥谷井角右衛門」の3ブランドで、晴雨兼用傘を中心に雨傘と日傘を揃える。東京プリントは楽しいプリント柄を特徴とし、バンブーセブンでは伊リモンタの上品な光沢感のある生地を使用した傘やレインコート、レインバッグを作った。肥谷井角右衛門で使う素材は甲斐絹織物や江戸小紋捺染を中心とし、伝統技術に現代的な感性を組み合わせている。
1本からオリジナルの傘を作れるサービスも提供する。生地問屋を祖業とする強みを生かし、数万種類のオリジナルプリントを用意。天然素材の手元の種類を選べるほか、名前を入れることもできる。中心価格は1万~5万円で、製作期間は1カ月~1カ月半。
専門知識が豊富な同社の社員が接客することでオリジナルブランドの魅力を丁寧に説明し、「お客様に納得して買ってもらえる環境を整えたい」と話す。