丸山敬太が手掛ける「ケイタマルヤマ」は、ブランド設立30周年を記念したプロジェクト「丸山百景」を始めた。ブランドを設立した4月を皮切りに1年を通して、多岐にわたるパートナーと100を超える協業を行う。パートナーは、ファッションブランドをはじめ、食や伝統工芸、街など。アイコニックな柄や生地を生かして、さまざまなアイテムを提案する。
協業先は、「エンフォルド」や「リリーブラウン」、スタイリストの佐々木敬子氏が手掛ける「マイラン」、ミキオサカベが監修するフットウェアブランド「グラウンズ」、三原康裕の「メゾンミハラヤスヒロ」など幅広い。デビューコレクションで見せた「天使の羽根」の柄のペイントは、「セヴシグ/アンディサイテッド」が手掛けたライダーズジャケットでよみがえった。
食の分野では、丸山が制服をデザインした台湾カフェ「春水堂」表参道店との協業や、「崎陽軒」のシウマイ弁当70周年記念と掛け合わせた企画も。デザイナーが育った原宿では、限定クレープ店も予定している。歌手やアーティストとの企画も多い。
7月28日からは宝島社の『オトナミューズ』が「ケイタマルヤマ・アンソロジー(仮)」をテーマにした少女漫画の連載を開始。羽海野チカ、くらもちふさこ、桜沢エリカといった日本を代表する漫画家が描く。12月に書籍刊行予定。
9月14日からはキューレーターに藪前知子氏を迎えて、30周年記念の展覧会を2カ所で開催する。表参道ヒルズでは、テキスタイルの原画やデザインスケッチ、コレクションのアーカイブを展示(9月23日まで)。ラフォーレ原宿には、丸山が手掛けたドリームズ・カム・トゥルーの衣装などが並ぶ(10月6日まで)。同時期にラフォーレ原宿の館内に店を構えるブランドとの協業商品も販売する。
クラウドファンディングも実施。展覧会の入場券や30周年スペシャルアイテムのほか、丸山氏が解説する貸し切りツアーや人生相談などを返礼品で用意する。募集期間は5月末まで。