メンズ「ケネスフィールド」 国内外にコアなファン

2017/12/01 10:59 更新


 ビームスプラスのディレクターだった草野健一代表がデザインするメンズブランド「ケネスフィールド」(エー・シー・ケンフィールド)はイタリアのメンズ総合展示会ピッティ・イマージネ・ウオモに継続出展し、国内外でコアなファンを獲得している。

 海外の卸し先はフランスやイタリア、ドイツ、韓国などの5店。国内は地方の個店など約20店。同ブランドは12年秋冬物から立ち上げたテーラードを軸とした80年代後半から90年代前半にフォーカスしたトラディショナルなメンズブランド。基本的にシーズンごとにデザインを変えることはなく、素材や色柄の乗せ変えと大胆な組み合わせで個性を表現するのが特徴だ。

 18年春夏は旅行やフィールドを想定したワックスをかけた軽量のコットン・ポリエステルによるウエストでひもを結ぶ仕様のパーカや斜めに大型ポケットの付いたプルオーバーベストを出す。今どきの高機能素材を使ったスポーツミックススタイルではなく、天然タッチの味出しローテク素材を使う。

 ブランドのアイコンであるグルカショーツやシャンブレーシャツを合わせる。そのほか、チェック柄のナイロンオックスのシャツジャケットや内側がパイルの襟付きカットソートップをはじめ、カーキのレジャーシート素材で縦型トートやショルダーバッグを作った。7800~1万2000円。ミリタリー用途のワッフル地を筒状にしたスカーフもある。

 毎シーズン、卸し先である地方のメンズショップで店頭イベントを仕掛けており、2、3日に熊本市内のメンズショップ「サイン」の姉妹店で知人など複数のブランドとともにイベントを開く。

味出しローテク素材を使ったパーカ(18年春夏)


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